コラム

スマホ・携帯電話から市外局番を使って受発信する方法

固定電話

飲食店やエステサロンなどのサービス業やECサイトなどの小売業などのBtoCビジネス、士業や経験を生かした営業やマーケティングなどのBtoB向けの専門サービスなどを開業しようと考えている人にとって、スマホや携帯電話を仕事用の電話として使い続けても良いのかは気になる問題ではないでしょうか。

この記事では、スマートフォン・携帯電話を使って市外局番(固定電話番号)で受信・発信できる方法について詳しくご紹介します。

現在、仕事用に固定電話を導入するべきか迷っている人はご覧ください。

市外局番(固定電話番号)とは

03(東京)や06(大阪)などの電話番号の頭の部分が「市外局番」(しがいきょくばん)です。

市外局番は各エリアごとに割り当てられていて、同じエリア内で電話をかける時は省略でき、市外にかけるときに必要になります。

固定電話番号は、03 – xxxx – xxxx といったように全10桁となっていて、「市外局番 – 市内局番 – 加入者番号」を表しています。10桁の電話番号を「0A – BCDE – FGHJ」と表すため、市外局番で始まる全10桁の電話番号の形式のことを略して「0ABJ番号」とも呼びます。

通常は固定電話にだけ付与されるもので、スマホや携帯電話などの移動が伴うものでは利用できません。

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市外局番(固定電話番号)を取得するメリット・デメリット

市外局番で始まる固定電話番号を法人が持つメリットとしては、社会的信用度が高まるという点が挙げられます。

例えば知らない電話番号からかかってきた時、050や090などで始まる電話番号が表示されているよりも、発信元の住所がある程度特定できる市外局番が表示されている電話番号の方が顧客の安心を得やすい傾向があります。

発信元の電話番号が050となっていると、たくさん電話をかけているコールセンターからの売り込みの場合が多かったという経験からくるものがあるのかもしれません。

また、電話番号は名刺や会社案内のカタログ、ウェブサイトなどのあらゆる媒体に記載されますので、これが携帯電話番号だと、取引先からの信頼は得られませんし、消費者からも詐欺ではないかと思われてしまう可能性すらあります。

更に、金融機関で法人の口座を開設しようとしても、固定電話番号がなければ断られてしまう可能性が高いので、銀行口座を開設することすらできないでしょう。

固定電話のデメリットとしては、

  • 移転時に番号が変わってしまう
  • 光回線の引込費用やアナログ電話の場合は39,600円の施設設置負担金がかかったりしてコストが高くなる場合がある
  • 引き込み工事には、時間がかかる
  • 社員が少ないにも関わらず外出が多い場合には、留守番電話では会社の信用を落とす可能性がある
  • 転送電話を利用しても、移動中や会議中などで電話に出られなかったりして商機を逃してしまう可能性がある

といった点が挙げられます。

スマホ・携帯電話から市外局番を使って受発信する方法

ここではスマホや携帯電話から市外局番で受発信する方法について、サービス内容やメリットをご紹介します。一部のサービスはフィーチャーフォン(ガラケー)に対応していないサービスもありますのでご注意ください。

IP電話(アプリ)サービスを使って受発信する

スマホに専用アプリをインストールして、固定電話の市外局番を利用できるIP電話(アプリ)サービスがあります。

個人のスマホの電話番号はそのまま利用しつつ、仕事用に固定電話番号を取得して1台のスマホ端末上で使い分けができます。しかも、受信も発信もできます。

新しく固定電話やスマホを買う必要もなく、電話回線の工事も不要のため、小規模事業者のビジネス利用におすすめです。

アプリを使って市外局番の電話番号を利用するメリットとしては、初期投資の金額を抑えられることです。通常、市外局番の電話番号を取得するためには、電話回線の引込工事が必要になりますし、専用の固定電話機も購入しなければばりません。

市外局番が使用できるIP電話サービスを使うことで、それらの初期投資が不要になります。また、外出先でも使えるため、転送設定をしたりする必要もありません。まさに、事務所の固定電話を自分のスマホに入れて持ち運んでいるような感覚で利用できます。

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クラウドPBXを使って受発信する

最近増えてきているクラウドPBXサービスを利用して、スマホや携帯電話から市外局番で受発信するという方法もあります。

クラウドPBXとは、PBX(Private Branch eXchange)と呼ばれる主装置をクラウド化して通話ができるサービスで、通話以外にも様々な機能を使用できます。

クラウド上に主装置があるため、設置工事は不要です。インターネット経由で利用できるため、IP電話(アプリ)サービスと同様に短期間で導入できます。

市外局番を使用できるIP電話(アプリ)サービスとの違いは、端末ごとの発着信の制御や内線化機能、パーク保留や豊富な転送機能といった、PBXのもつ様々な機能を利用できることにあります。

従業員が増えてきたら、クラウドPBXの利用を検討してみると良いでしょう。

おわりに|スマホ・携帯電話から市外局番を使って受発信する方法

スマートフォン・携帯電話を使って市外局番(固定電話番号)で受信・発信できる方法について、IP電話(アプリ)サービスやクラウドPBXを使う方法をご紹介しました。

当社が提供している、「じむでん」というIP電話(アプリ)サービスでは、簡単な設定を行うだけで「03番号などの市外局番をスマホで利用すること」ができます。

このサービスでは、一つの電話番号を合計3台で使用することができます。固定電話への着信をスマホへ転送する必要もないので、小規模事業者であればこちらのサービスで十分ニーズを満たせるでしょう。東京03、大阪06、京都075、横浜045、広島082の市外局番のエリアが対象。今後この地域で事業を行う予定の方はぜひご検討ください。

03電話などの市外局番がスマホで使えるIP電話サービス「じむでん®」

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