コラム

03や050で始まる電話番号の違いについて

03と050で始まる電話番号の違い_画像

電話番号には「03」「050」「090」「0120」といったような番号が頭についています。

「03」で始まる番号は家庭や会社などの固定電話で、「090」は個人の携帯電話やスマートフォンなどで馴染みのある電話番号ですが、「050」や「0120」となってくると、目にすることはあるものの、その意味を正確に答えられる人は限られるかもしれません。

個人事業を始めたり、新しく会社を設立して法人の電話番号を取得しようとする時などになって初めて、「いろいろあるみたいだけど、どれを使うのが良いんだろう?」と悩む人が多いのではないでしょうか?

本稿ではそのような人のために、「03」や「050」で始まる電話番号に加えて、「0120」「0570」で始まる電話番号についても、どんな違いがあるか解説します。

03で始まる電話番号

03で始まる電話番号は主に東京23区に割り当てられている「市外局番」(しがいきょくばん)です。

市外局番は各エリアごとに割り当てられていて、同じエリア内で電話をかける時は省略でき、市外にかけるときに必要になります。ちなみに、エリアの境界は必ずしも市町村境ではありません。

0ABJ番号とは?

03で始まる電話番号は、03 – xxxx – xxxx といったように全10桁となっています。ハイフンで仕切っていることには意味があって、「市外局番 – 市内局番 – 加入者番号」を表しています。

こうした、03などの市外局番で始まる全10桁の電話番号の形式のことを「0ABJ番号」といいます。10桁の電話番号を「0A – BCDE – FGHJ」と表すことから、略して「0ABJ番号」と呼ぶのです。

ちなみに、アルファベット順に並んでいるので、本来なら最後は「H」の次で「I」となるはずですが、数字の「1」と混同しないようにするために「I」を飛ばして「J」を用いています。

電話がかかってきた時にナンバーが表示されていれば、0ABJ番号を確認することで、どのエリアからかかってきているのかをおおよそ把握できます。

0ABJ番号は、固定電話(加入電話)やISDN回線、光回線、ケーブルテレビの電話などに割り当てられています。携帯電話やスマートフォンなどの移動が伴うために、エリアが特定できない電話番号に使用されることはありません。

03で始まる電話番号のメリット・デメリット

03で始まる電話番号を法人が持つメリットとしては、社会的信用度が高まるという点が挙げられるでしょう。

電話番号は、法人の会社案内カタログや名刺、ウェブサイトなどのあらゆる媒体に記載されます。050と表記されているものよりも、03と表記されている方が、顧客の印象が変わってきます。

こうした印象の差は、発信元の電話番号が050となっていると、どこかのコールセンターからの売り込みなどである場合が多かったという経験からきているものかもしれません。また、上述したように、電話番号で発信元のエリアがある程度特定できることも顧客の安心感につながるという場合もあるでしょう。

03で始まる電話番号のデメリットとしては、光回線の引込費用やアナログ電話の場合は39,600円の施設設置負担金がかかったりしてコストが高くなるという点が挙げられます。

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050で始まる電話番号

050で始まる電話番号は、050 – xxxx – xxxx といったように、3桁+4桁+4桁で全11桁となっています。ハイフンごとに「050(IP回線)- 事業者の識別番号 – 加入者番号」という情報を示しています。

050で始まる電話番号は、2002年からサービスが開始された「特定IP電話」と呼ばれるサービスで用いられる番号で、IP電話に割り当てられます。

050で始まる電話番号のメリット・デメリット

インターネット技術を用いた通信回線を介して接続します。IP電話の「I」は「Internet」(インターネット)、「P」は「Protocol」(プロトコル)を意味しています。

050から始まる番号は、従来の固定電話と比べてコスト(初期費用・月額基本料・通話料)が安いというメリットがあります。また、050番号は0ABJ番号とは異なり、市外局番や市内局番といった地域情報が含まれていないため、携帯電話やスマートフォンなどの移動が伴う通信端末でも用いることも可能となっています。

一方で、03で始まる電話番号と比ベて社会的信用度が低くなってしまうことや、110や119などの緊急通報ができないといったデメリットもあります。

なお、ひかり電話は、通信に関してはIPを使用しているためIP電話と見なされますが、市外局番から始まる番号をそのまま使用できます。また、ひかり電話と同様、市外局番を使うことができるIP電話サービスも登場していますので、後ほどご紹介します。

IP電話は固定電話と比べて通話品質が低い?

IP電話について色々と調べていると、「IP電話は固定電話と比べて通話品質が低い」といった情報を見かける時があります。

0ABJ番号の固定電話には厳密な通話品質基準が存在しています。一方で、050を使ったIP電話にも基準があります。その基準に従えば、IP電話と固定電話ではほとんど通話品質に差はありません。(IP電話のほうが遅延条件などが若干劣ります)

インターネット経由で通話できるようにしたサービスは、法令上は「転送電話」といわれています。このようなサービスの場合は、インターネットの通信が安定しないようなところで接続される可能性がある場合は、音声を圧縮するため、携帯電話程度まで音声品質が落ちます。

しかし、安定したところで使用することを想定している場合は、無圧縮で通話する場合が多く、音声品質は通常の固定電話とほぼ変わりません。

ですので、「IP電話の通話品質が悪い」というのは間違えで、「転送電話は通信状況によっては通話品質が落ちる場合がある」というのが事実に近い表現となるでしょう。

03などの電話番号をスマホで発着信できるIP電話サービス

IP電話には前述した0ABJ番号を持てるサービスを提供している会社もあります。

そうした、0ABJ番号を取得できるIP電話サービス会社と契約することで、NTTやKDDIなどの大手通信会社と契約することなく、0ABJ番号を取得することができます。

そうすれば、前述したような050で始まるIP電話のデメリットを回避できることに加えて、スマートフォンを使って0ABJ番号を利用することが可能になります。

ここでは、東京03、大阪06、京都075、横浜045、広島082が使える地域に住所や拠点をお持ちの方が、固定電話番号を使うことができるIP電話サービス「じむでん」をご紹介します。

03電話などの市外局番がスマホで使えるIP電話サービス「じむでん®」

▼運営サイト: じむでん

じむでんはスマホにIP電話アプリを入れて、簡単な設定を行うことで固定電話の特徴である「03などの市外局番」を利用することができます。以下の条件にあてはまる人にはオススメのIP電話サービスです。

  • スマホで会社の代表電話(固定電話番号)を発着信したい
  • 会社の代表電話(固定電話番号)を社員それぞれのスマホで発着信したい
  • 自分のスマホで仕事用とプライベート用の電話番号を使い分けたい
  • スマホを固定電話機がわりに使いたい

月額基本料金1,100円(税込)、通話料8.8円/3分〜利用することができ、従来型の固定電話や、類似のIP電話サービスを提供する他社と比べてもコストは安くなる場合が多くなっています(使用条件によりコストは異なりますので確認が必要です)。

0120で始まる電話番号

テレビの通販番組などでよく耳にする「0120」で始まる電話番号は、一般的に「フリーダイヤル」と呼ばれていますが、この番号がどのようなものなのかについて解説します。

0120で始まる番号は、通話料金を着信側が負担する仕組みとなっています。そのため、「着信課金電話サービス」とも呼ばれています。

ちなみに、「フリーダイヤル」はNTTコミュニケーションズが提供するサービスの名称で、登録商標となっています。KDDIは「フリーコール」というサービス名称で同じく商標登録しています。NTTコミュニケーションズサービスの方が早く浸透したため、「0120」が「フリーダイヤル」として一般に呼ばれるようになったのです。その他、SoftBank「フリーコールスーパー」、楽天コミュニケーションズ「フリーボイス」などもあります。

着信課金電話サービスの番号は「0120」の他に「0800」もあります。「0800」も着信課金電話サービスですが、少しだけ「0120」 とは異なっています。

「0800」 は「フリーダイヤル・インテリジェントサービス」と呼ばれるもので、1つの受付電話番号に電話をすると「問い合わせ先」か「注文受付」を選ぶように指示された後に、目的に合った着信先へつながります。

「03で始まる電話番号をスマートフォンで利用する方法」の項でも紹介した、クラウドPBXを導入することによっても「0120」の番号を取得することができます。その場合はスマートフォンも「0120」番号を利用することができます。

0570で始まる電話番号

「0570」で始まる電話番号はナビダイヤルと言います。条件に従って電話がつながる窓口を自動的に振り分けられるという特殊な電話サービスで、NTT コミュニケーションズなどの会社が提供しています。

電話を受ける企業側は、全国各地に問い合わせの窓口があったとしても、一つの電話番号で電話を受けることができます。

電話をかける人も、電話番号が統一されていて分かりやすいというメリットがありますが、電話をかけた人に通話料金がかからないようにするフリーダイヤルとは反対に、ナビダイヤルの場合は電話をかけた人が電話料金を負担するサービスとなっています。

おわりに|「03」や「050」で始まる電話番号の違いについて

「03」や「050」「0120」「0570」で始まる電話番号の違いについて説明しました。

それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、どれを使うのが良いかを決めるようにしましょう。

通常の固定電話契約をせずに「03」番号を使えるサービスついて興味がある人は、以下のリンク先ページで詳しく紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。